六代目 2018度演舞
不知火
確かに一生懸命やらなくても
“サークルだから。”
この一言で片付けられる。
だけど六代目はそうであって欲しくない。
うわべだけの関係を続け
自分の好きなことだけをして
自分だけのことを考えるよりも
些細なことから大きなことまで
仲間を感じて一緒に乗り越えていくことで
きっと成長できる。
過去と未来を繋ぐ 今 を大切に過ごしてほしい。
やりたいことを諦めないでほしい。
後回しにしないでほしい。
限りがある時間の中で
どれだけやりたいことができるか。
どれだけ大切な人ができるか。
どれだけ夢中になれるものに出逢えるか。
この演舞がその手助けをしてくれたらいいと思う。
1部
夜になり妖怪達が集い始める、妖怪達にとって密かに遊ぶことのできる夜は居心地がよかった。
いつものように百鬼夜行を始める妖怪達だが歩幅や息も合わない。
でも妖怪たちはそれで良かった。
浅い関係で、バラバラでもいいのだと、何の変化も望んでいなかった。
2部
闇に隠れるように過ごす彼らだったが
挑戦することへの不安、正直者が馬鹿を見るこの世界への不満、本当の自分を出すことが出来ないもどかしさ。
妖怪たちは消化することのできないさまざまな想いを抱えていた。
彼らはそれらを爆発させるように騒ぎ、狂った。
それでも百鬼夜行は続く。
3部
ふと踏み出した一歩がやけに揃った気がした。
それは偶然だろうが、仲間を感じるきっかけには十分であった。
彼らは目指すものが同じである事に気付く事が出来たのだ。
今までの殻は破れ、表面的な関係はいつしか深い関係に変わっていた。
4部
彼らは百鬼夜行を通して大切な事に気付くことができた。
自分には仲間がいること、皆で困難や挫折を乗り越えられれば今よりも強くなれる事を知った。
仲間と一緒ならば行動しない理由はないと、そう思えた。
踏み出す足が力強くなった気がした。
小さな一歩を踏み出したことが、彼ら自身の大きな成長に繋がったのだった。
過去が今の自分を強くし、今の自分が未来に繋がるように。
妖怪達は最初とは違う成長した姿で、もう一度百鬼夜行を始める。