八代目 2020度演舞
澪
澪とは
澪は未知の世界とも言われている深海をモチーフとしています。暗く先の見えない過酷な世界でも自分らしさを失わず進むことが出来るように、また初代からの夢である「十代続くサークル」が八代目で叶うため、八代目が澪標(みおつくし:船の水路を示すための杭であり、船の航路を導く物)となり次世代へと誇咲を導き、道を照らす事ができるそんな代・演舞にしようという思いが込められています。
また、「澪」は一文字で"みお"と読める唯一の漢字のため、誇咲で過ごす私たちの時間は唯一無二であるという想いから限られた時間を大切に過ごそうという八代目らしさを表しました。さらに、澪という漢字を部首と作りに分けると降った雨が大地に染み込むという意味があります。そこから、八代目誇咲の演舞「澪」が見てくださった方々の心に染みる演舞にしようという想いが込められています。
【1部】
私はいま太陽に照らされている穏やかな浅瀬にいる。これから始まる新しい冒険に向けて不安もあるが、それを上回る胸の高鳴りが止まらない。
さあ、みんなで未知なる旅へ出掛けよう。
【2部】
海を進むと、だんだん暗く、寒く、音が聞こえなくなり、未知の世界へと進む事に躊躇いを持つ。このまま進み続けて良いのだろうか?という不安と葛藤を持ちながらも進んだ。突然、死のつららが地面について一面が凍った。周りのプランクトンたちは死のつららに巻き込まれ、力尽きていく。私は、逃れるために急いで深海へと逃げ進む。
【3部】
死のつららから逃げた先は真っ暗で何も見えない深海。とても寒く、怖い。ここは未知の世界である。そんな中死のつららで力尽きたプランクトンたちががマリンスノーとなって美しい情景を作り出した。深海を進むと遠くから一筋の光が見えた。その光を目指し、自分を信じて泳いで行く。すると、自分と同じ種類の仲間がそこにいた。ずっと一人で進んできたが、もう1人じゃないことにとても安心し、幸せな気持ちになった。そして、その魚たちは発光していた。そこで初めて自分も微量な光を発していることに気がついた。最初は一人だったが、仲間ができ不安がなくなった。
【4部】
仲間がいる今、もう一人でははない。一人では小さかった光でも、仲間がいる事で大きく強い光となった。まだ躊躇はあるが、一人一人が羨望をもち、たくさんの努力をすることで成長しながら、暗く危険な洞窟すすみ、抜け出した。力を合わせて得たものは大きく、仲間との絆も深まった。この仲間と一緒にまだ見ぬ新しい世界を見に行こう。
【5部】
大きな困難を乗り越えてた達成感は何にも表せない感情で怖いものなんてない、自分の道を進むだけと信じる事ができた。
自信を持って進む道はキラキラしていた。そして、深海の闇からは想像できない世界にたどり着く。周りには美しい景色、大好きな仲間に囲まれる華やかな世界。ここが私達が目指してきた世界であり、苦難を乗り越えた先には多くの可能性と幸せを感じられた。